雑貨屋さん開店–アトリエショップを営む先生オーナー-札幌「PAPIE*COTON」 2013年春 NO.10

OBOGのお店

先生が雑貨の学校の生徒!?

お洒落な布を使った作品に、思わず見入ってしまいます。これはカルトナージュと言って、フランス発祥の技法。いろんな布を箱などに貼り合わせて楽しむそう。今でも人気がありますが、これからますますファンが増えそうな楽しい手芸です。

今号は今年2月に札幌にオープンした、カルトナージュの「アトリエショップ」“パピエコトン:PAPIE*COTON”さんを取材しました。オーナーであり、先生でもある、栗本涼子さんは雑貨の学校の修了生。09年の10月から翌年の3月まで、ご主人の栗本和倫さんと一緒にご夫婦(家族生として)で受講されました。

アトリエショップとは

アトリエや工房とショップを兼ねた店舗のこと。作家さんや職人さんが作品を制作しながら販売するスタイルのお店。工房の様子が見えたり、制作しているご本人と直にお話しができることがうれしいですね。(で、いいですね? 先生。うなずいたのでいいはずです(笑))

プランニングや予算の計画はご主人の和倫さん、商品選びやテイストは涼子さんとご夫婦2人の得意分野を活かして、素晴らしい計画をつくられたんだよと、うちの先生も受講当時の印象を語っていました。実は私がスタッフになる前の生徒さんなんです。さぁどんな方、どんなお店でしょうか。楽しみ楽しみ。

 

先生がなぜお店を

オープンして約二ヶ月。ご感想は?雑貨屋さん「パピエコトン」教室
オープン前はお店に誰も来なかったら……と不安でした(笑)が、カルチャースクールでお教えした生徒さんやネットで見て来店してくださるお客様など、思いのほかたくさんの方が来てくれています。

素敵な作品ですね。作品づくりのテーマを教えて下さい。
単に箱をつくるだけではなく、ステーショナリーや雑貨など、生活にとけ込むようなものを多くつくりたいと思っています。

カルトナージュの先生になった経緯を教えて下さい。

東京のカルトナージュ教室に3年間通いまして、そこで講師育成コースを受講して講師として認定していただいたんです。
そして、札幌に引っ越し後、こちらでも多くの人にカルトナージュを知ってもらいたいということではじめたんです。あと、一人で作るよりもみんなで作ったほうが楽しいというのも理由かな。生徒さんやカルトナージュの作家さんに道具や素材を販売したいと思ってお店にしたんですよ。

全てが揃うお店が目標

「パピエコトン」って、すてきな響きの店名ですね。フランス語ですか。店名の由来を教えください。
ありがとうございます。フランス語でパピエは紙、コトンはコットンという意味です。フランス生まれのカルトナージュの基本の素材である紙とコットンを二つ合わせた造語なんです。

お店のコンセプトは何ですか?

素材、道具、知識、レッスン……。カルトナージュのすべてが揃うお店が目標です。お教えしていて、生徒さんや作家さんが、あると便利な道具だなと思うもの。カルトナージュがお好きな方のニーズをすべて満たせる場所にしていきたいですね。

生徒さんはどんなものをお買い物してくれるんですか?雑貨屋さん「パピエコトン」商品1
新しい生徒さんはカルトナージュの道具などの基本的なもの。ベテランの生徒さんは、作品に使う布や紙を買ってくださいます。

新しい紙や布を、頻繁に仕入ているのですか?

仕入れてます。新しいものは目につくところに出したり、相性の良い柄は近くに置くようにしたりというふうに私の提案するコーディネートで並べてます。

カルトナージュの材料以外に扱っている商品はどんなものがありますか?

海外メーカーの可愛くて珍しい糸巻きや針のセット。マスキングテープなど手作りに関連した雑貨を扱っています。

 

物件選びの理由

今の場所、札幌市の大通の物件を選んだ理由はなんですか? あと路面店との違いやメリット、デメリットはありますか?雑貨屋さん「パピエコトン」商品2
札幌の中心部で生徒さんやお客さんが通いやすく、地下鉄の出入口に近く、広さも丁度よかったからです。
生徒さんが作業が終わった後など手を洗ったりできる水回りもしっかりあるんですよ。

1Fではなく8Fにしたのはなぜですか?

もちろん、お家賃が安いということ(笑)。それと1Fより静かで集中して作品づくりができること。そして、カルトナージュはまだまだニッチ(隙間:少数派)な手芸なので、本当にお好きな方や関心の高い方なら、来てくださると思ったんですよね。

開店準備で大変だったこと?楽しかったことや嬉しかったことは?

楽しく準備できましたが、強いてあげれば、大変だったのはうちは教室なので、カルトナージュの見本をたくさん作ったことです。嬉しかったのは、オープン時に、今までの生徒さんからお花やプレゼントを頂いた時。新しい材料が入荷して、「いいわね!」と言われた時などです。

雑貨の学校を受講されての思い出は

丁寧に教えていただきました! 店舗の経営に関しては全くの素人だったのですが、受講して色々な知識がリアルに身につきました。授業の企画発表会で聞いた、他の生徒さんの雑貨店のプランが印象深いです。もちろん、やりたいお店がそれぞれ違うのですが、とても勉強になりました。

これからお店を開きたい方へ「やりたい」と言うことが大切

これからお店を開きたい方へメッセージをお願いします。

雑貨屋さん「パピエコトン」ご夫婦お店をやりたいという思いを声にしてみてください。こういうお店がやりたい…などと思っているだけではなく、まわりの人に話してみると、きっと手を貸してくれたり、すてきなご縁があるので「声に出す」ことをすすめたいです。

話したからには、有言実行ではないですけれど、自分にも実現させたい、実現させなきゃという気持ちが生まれてきて、いいプレッシャーにもなるんですよ(笑)。

 先生のアドバイスで買える、うれしいお店

カルトナージュというすてきな手芸を、広めたい、教えたいということからはじめた栗本さん。レッスンの丁寧さや作品のセンスが生徒さんに好評の人気の先生だそうです。そんな先生に教えてもらいながら、関連の商品のお買い物ができるので、こんなに心強いことはないですね。

雑貨の学校(スタッフAA)

お店データ「カルトナージュ パピエコトン」

店名: カルトナージュ パピエコトン
住所: 札幌市中央区大通西6丁目6-9 クリーンハイツ803
最寄駅: 札幌大通駅1番出口から徒歩3分
電話: 011-200-9937
ブログ:http://papiercoton.blog136.fc2.com/
営業時間: 10:00-18:00
定休日: 日、祝日 その他

取材2013年3月

カルトナージュ作品

 

【ご注意】
・取材者に対し本記事に関するご質問はご遠慮ください。直接ご質問されましてもお答えできません。
・本記事に関するご質問は雑貨の学校までお願いします。

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学校画像99年スタートのはじめての方の雑貨店開業、雑貨業界への就職、転職、プロの方のスキルアップのための講座です。業界経験豊富な講師がお一人お一人丁寧に指導します。受講生を随時募集しています。*「雑貨の学校」は登録商標【第4599372号】です。

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